ゼロリセットの世界観

「世界観」という言葉には、いくつかのジャンルがあります。
「世界や人間をどう解釈するか」という哲学的な世界観や、「現実をどう捉えるか」という実用的な世界観や、はたまた「現実をどう扱うか」という主義的な現実観などがあります。
もちろん、ゼロリセットにも世界観があります。
まず、「哲学的」なゼロリセットの世界観を完結に説明します。
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<ゼロリセットの哲学的世界観>
ゼロリセットの哲学的世界観
●人間の本質は「愛と創造性」であり、本来は穏やかで自由な存在である。
●個人の感情・信念・記憶の構造が現実認識を決定づけている。
●苦しみは後天的な「信じ込み」によって創られる。
●苦しみの反応を感謝とともにゼロ(本来の状態)にする事によって、世界の見え方そのものを優しく変えてゆくという立場。
●本当の自由は「反応を手放したあと」に訪れ、無意識の反応からの脱出こそが、選択の始まりである。
●真の価値とは、「何者かになること」ではなく、「本来の私に戻ること」。
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次に、「実用的」なゼロリセットの世界観を説明します。
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< ゼロリセットの実用的世界観>
ゼロリセットの哲学的世界観
★内容:
●感情と信念は、過去の体験によって内側に構築された「自動反応のプログラム」であり、それを観察し、感謝し、手放すことで、「本来の自分」へと戻ることができる。
●現実とは、「何が起きたか」そのものではなく、「その出来事をどう受け取り、どう反応したか」によって形作られている。
●出来事の外的性質よりも、自分の感情・記憶・信念が貼りつけた「意味ラベル」が、現実の色合いを決めている。
●したがって、現実を変える鍵は「外側の出来事を操作すること」ではなく、内なる反応を見つめ、感謝し、ゼロへと還すという働きかけにある。
●ゼロリセットでは、「反応」とは過去の未完了な感情や信念による「自動プログラム」と捉える。
●ゆえに、現実への関わり方とは、表面的な解釈を修正することではなく、内面に眠る「前提構造そのもの」を静かにほどき、原点に立ち戻ることとされる。
★最終的に目指すゴール:
本来の自分に還る(愛と創造の源)
★前提:
❶外側の出来事ではなく、内側の構造(感情・信念)が現実をつくる。現実は「出来事」ではなく、「その人の内側が反応した結果」によって意味づけされている。よって、自分の反応を見つめ直すことが、現実を変える第一歩となる。
❷反応の根には、未完了の感情や信じ込みがある。ネガティブ感情と信念は「過去の記憶の残像」であり、私を守るために機能してきた存在である。それらを否定せず、役割を認めて感謝することで、初めて解放が起きる。
❸現実は、「私の中に残っているもの」を映している。人間の苦しみの多くは、「まだ終わっていない過去」に引きずられている。それを完了させるには、外側を変えるのではなく、反応している「今の内側」に目を向ける必要がある。
❹現実の扱い方とは、反応の根を見つけて「手放す」こと。ネガティブ感情や信念は「消す」ものではなく、「還す(ゼロにする)」もの。本当の私は、最初から“愛と創造”の存在であり、そこへ戻る旅こそがゼロリセットである。
❺「努力して変える」より、「気づいて還す」ことが変化をもたらす。ネガティブなブレーキとなる信念群を取り去り、「無限の可能性」の中から、意図的に選択する人生へと導く。さらに、「解放」の先では、自分こそが愛を基盤に自分を導く創造主となる。
★追記: (他の世界観との違いと調和点)
●心理学的世界観の「原因は過去にある」視点を踏まえつつ、「修正」ではなく「解放」へと導く。
●スピリチュアルな世界観の「魂の進化」の要素と共鳴しながら、日常的な「感情」と「信念」という具体的テーマでアプローチする。
●自己啓発的世界観の「自分が現実を創る」視点に近いが、「頑張って変える」ではなく「反応を手放す」ことで自然に変わる、という非努力型の進化を提案。
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下記に「その他」の実用的な世界観も表示して、ゼロリセットとの違いを感じて頂きます。
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< その他、6つの実用的世界観>
1. 宗教的世界観
★内容:
神や超越的存在の意志によって世界や運命が決まっている。
★最終的に目指すゴール:
救済・永遠の命・神との一致
★前提:
①神(あるいは神的存在)が存在する。
②神は人間の幸福や試練に影響を与える。
③人は神の教えに従うことで正しく生きられる。
④運命は神の意志によって定められている。
2. スピリチュアルな世界観
★内容:
魂、前世、宇宙意識など、目に見えない力が人生に影響を与えている。
★最終的に目指すゴール:
魂の進化・カルマの解消・宇宙との共鳴
★前提:
①魂やエネルギー体や高次の意識といった非物質的な存在が実在する。
②見えない領域と物質世界はつながっており、影響しあっている。
③直感やシンクロニシティ(意味ある偶然)は、魂や宇宙の導きである。
④宇宙に存在する真理のもと、全ての意識が進化をしている。
3. 自己啓発的世界観
★内容:
「努力すれば変われる」「ポジティブ思考で現実は変わる」など。
★最終的に目指すゴール:
成功・達成・影響力
★前提:
①自分の努力や考え方が、現実を創造する力を持っている。
②現実は内面の投影である(マインドが世界を創る)。
③成功の法則や普遍的なメソッドが存在している。
④正しく頑張れば誰でもうまくいく。
4. 心理学的世界観
★内容:
人間の行動や思考は心のメカニズムや過去の経験に由来する。
★最終的に目指すゴール:
自己受容・心の安定・関係性の成熟
★前提:
①人間の心は一定の法則やパターンに従って動いている。
②トラウマや記憶、思い込みが行動に影響を与えている。
③客観的観察や統計分析によって人の心を理解できる。
④認知や感情の歪みを修正すれば行動も変わる。
5. 脳科学的(神経科学)世界観
★内容:
脳の神経活動が意識や感情、行動の源である。
★最終的に目指すゴール:
快適な神経状態・報酬系の満足
★前提:
①意識や思考はすべて脳内の物理的な活動に還元される。
②神経回路と伝達物質のパターンが行動を決定づける。
③脳の状態を変えることで行動や感情も変化する。
④自由意志もある程度、脳の仕組みに左右されている。
6. 科学的世界観(自然科学的)
★内容:
世界は観察・測定・再現可能な法則によって動いている。
★最終的に目指すゴール:
調和のとれた生活と再現性ある幸福
★前提:
①客観的な真理は存在し、再現可能な方法で検証される。
②すべての現象は因果関係と物理法則に基づく。
③現象は観測や数値として捉えることでのみ意味を持つ。
④前提を仮定しない限り、観測は成立しない(例:量子論的前提)。
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あなたは、これまでどの世界観で生きてきましたか?

次に、6つの各世界観における「幸せの定義」と「壁や苦悩」と、ゼロリセットが出来る「補完」の視点を表現してみます。
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< 6つの世界観の「幸せの定義」とゼロリセット的「補完」>
1. 宗教的世界観
★幸せの定義:
神の意志に従い、徳を積み、救済されること
★幸せへの壁:
信じていても「神の意志が見えない」
★苦悩や重さ:
・神の教えに従うことで正しく生きようとする
・従えなかった罪悪感や「こうあるべき」が強い
★ゼロリセット的補完視点:
①神の声よりも、「いま、わたしが感じているものは何か?」と向き合い始める。
②「神に従う」ではなく「自分を観る」ことへの転換。
③自分を裁かず、感情と信念を観察することで、「私の内なる神聖」に出会う。
④「外の神」から「内なる還り」へ。
2. スピリチュアルな世界観
★幸せの定義:
波動の上昇、心の浄化、魂の調和
★幸せへの壁:
波動を整えても「現実が変わらない」
★苦悩や重さ:
・波動や宇宙との共鳴を求めるが、日常や感情とのギャップに苦しむ
・「いい感情でなければいけない」という制限も
★ゼロリセット的補完視点:
①宇宙より“自分の反応”に目を向ける。
②「今ここで感じている痛み」にも意味があると気づく。
③高次の存在に委ねるのではなく、自分の中にある感情と信念を観て、解放していく。
④結果的に、宇宙と「同調する自分」に還っていく。
3. 自己啓発的世界観
★幸せの定義:
成功という目標達成による充足感
★幸せへの壁:
自己実現したいけど「疲れてきた」
★苦悩や重さ:
・自己実現や目標達成を追いかけるが、満たされず焦燥感が消えない
・「常に前に進め」という圧力に疲れている
★ゼロリセット的補完視点:
①「なぜ自分はこんなにも頑張ってしまうのか?」という内的観察が始まる。
②動機の裏にある感情や信念を見ようとする。
③成果を求めずとも、自然に動ける自分が生まれる。
④「手放すことで進化する」という、新しい成長の形へ。
4. 心理学的世界観
★幸せの定義:
認知の修正よる安心、自尊、関係性の調和
★幸せへの壁:
理解はできたけど「変化が起こらない」
★苦悩や重さ:
・理解はあるが、感情が追いつかない
・「知識」はあっても「癒し」が進まない
★ゼロリセット的補完視点:
①「なぜ分かっていても変われないのか?」と感じ始め、感情そのものに触れようとする。
②認知の修正だけでは癒せない「感情の残像」の解放を理解する。
③言葉や分析を超えて、感情をただ「観て、感じ、還す」ことに癒しと変容が起きる。
④心の構造を「解説」から「還元」へ。
5. 脳科学的(神経科学)世界観
★幸せの定義:
快刺激、報酬系による多幸感
★幸せへの壁:
習慣化しようとしても「続けられない」
★苦悩や重さ:
・感情や思考を神経活動としてとらえ、刺激や快を最適化しようと努める
・でもそれが長続きせず、空虚感もある
★ゼロリセット的補完視点:
①「脳を操作する前に、自分の反応はどこから来たのか?」と探り始める。
②科学的理解の内側にある“主観的な体験”へ着目。
③感情や信念もプログラムだと認識し、それを“観て、感謝して、還す”ことで再構築。
④科学的視点+深層感情の統合へ。
6. 科学的世界観(自然科学的)
★幸せの定義:
条件や統計による健康・安全・社会的整合性
★幸せへの壁:
論理的に説明されても「心が納得しない」
★苦悩や重さ:
・事実や数値、再現性を重視しようと努める
・感情は曖昧なもので、あまり価値を置かないようにする
★ゼロリセット的補完視点:
①「数値化できないけれど、自分の感情に意味があるのでは?」と感じ始める。
②予測不能な“内面の揺れ”を無視できなくなる。
③感情は非合理ではなく、未完了のプログラムとして“観察の対象”になる。
④科学の合理性と、感情の神秘が出会う場所へ。
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< 自分軸からブレない事が極めて大切です>
「その他」の世界観で語られてきた「幸せ」は、ある外側の枠組みで定義され、そこに自分を合わせにいく「努力の産物」であるようにも映ります。
それに対して「ゼロリセット®」は、内なる反応の解放と還元(ゼロ化)から生まれる「自分の自然な在り方」こそが、本質的な幸せや豊かさだと語ります。
そして、「ゼロリセットが出来る補完の視点」に記載しているように、ゼロリセットは以下の観点から「自分からブレない軸」を提供する世界観となります。
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🔹ゼロリセットは感情を否定せず、観察と感謝を通じて解放する技法である
🔹ゼロリセットは信念や世界観を「内面のプログラム」として見つめ直せる
🔹ゼロリセットはどの価値観にも寄りかからず、「本来の自分」から再出発できる
🔹ゼロリセットは哲学的ではなく、具体的な技術として感情解放を提供する
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つまり、他の世界観が「外的な答え」を提示するのに対して、ゼロリセットは「内側の問いと反応」に戻すことで、常に「自分軸」からブレない事が可能となります。
例えば、あなたが信じている世界観の通常の立脚点を、「ゼロリセット的補完視点」で観る場合は、こんな風に再構築できます。
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※「通常の立脚点」と「ゼロリセット的補完視点」
●「神に従う」なら、神の存在に「感情的にどう反応しているか」を観る。
●「宇宙の導き」なら、宇宙との共鳴を「安心・不安」で観察する。
●「成功や達成 」なら、成功への「渇きや不安」を解放しながら進む。
●「心理構造」なら、心理モデルではなく「今の感情」」にアクセスする。
●「神経と刺激」なら、脳の反応に「自分の感情」を見つめ直す観点を加える。
●「客観性」なら、客観データの裏にある「感情の声」に耳をすます。
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あなたがどんな世界観で生きていても良いのです。
極めて大切なことは、あなたが健やかで在る為に、自分軸に生きていることです。
なお、各世界観には、必ず幸せの「ゴール」があり、そしてゴールがあるということは必ず幸せへの「壁」もあります。
ポジティブOK/ネガティブNGの世界に生きていた人にとっては、自分の心にあるネガティブを見る事は最初は苦痛だと思います。
ですが、「自分を知る」という段階の教えに基づいて何度もくり返し自分の心を見ていると、やがて、とても美しい領域であることを感じ始めます。
そこからは、「自分を大切にする」という段階に移行します。
その先に何があるのか楽しみな人は、ゼロリセットの世界観に合っていると思います。
ここまで、「ゼロリセットの世界観」について、他の世界観との比較を使って、まとめてみました。
以上
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