4/AチームとBチーム

例えば、「我慢」というテーマを学ぶ人生を選んだとします。
私たちは生まれる前に、自分の成長のためにそのテーマを体験するシナリオを設定してきます。
人生の前半では、テーマである「我慢」という体験を通して心の深くに信念が形成され、人生の後半では、その信念を自らの理解によって解きほぐしていく流れが生まれます。
このように、テーマの理解を助けるために、人生の前半に登場してくれる存在たちを『 Aチーム 』と呼びます。
Aチームは、愛の学びを始めるために必要な「初期設定」を私に与えてくれる人たちです。
これまでの3000件以上の個人セッションに基づくデータで言えば、Aチームの85%ぐらいは親です。
そして、年代として5歳ぐらいから18歳ぐらいまでの間で関わった家族・友人・先生などの人間関係や、当時の体験の中で育まれたものが、私の信念や感情の基盤を形づくっていきます。
そして、18歳となり、自分の居場所が「心から嫌な場所」であれば、公的にその場所を離れる理由ができます。
それが、大学進学や就職です。
そこからしばらくは人生を謳歌して、「ここが自分の居場所だ」と安堵します。

大学に行って、先輩や友達と青春を楽しみます。
会社に入って、先輩の指示に従って頑張れば褒められて、アイデンティティーを獲得していきます。
そして、後輩ができてから、先輩としての余裕が出てきます。
余裕が出ると、「自分に矢印が向く」ようになります。
ある時ふと、「私はサラリーマンになる為に生まれてきたのだろうか?」などの内なる声を聴くようになります。
この瞬間、自己への探求が始まります。
自分に矢印が向いたので、自分の中の刷り込まれていたものが炙り出される準備が整ったということです。

そして、次の段階で現れるのが『 Bチーム 』です。
Bチームは、Aチームによって形成された部分を、時に“ちくちく”と刺激してきます。
その小さな痛みは、気づきのサインでもあります。
Bチームも悪気があってやっているわけではありませんが、私がその演技に反応してしまうのです。
つまり、Bチームの本質的な演技は、「ほらここがあなたの苦悩でしょ!」と指し示す結果になるわけです。
Aチームによって埋め込まれたものを、Bチームの演技によって気づくという仕組みなのです。
Bチームは、Aチームによって形成された信念を映し出す、後半の“気づきの協働者”たちです。
彼らは、私の内にまだ理解されていない部分を照らし出すように現れ、時に心を揺らし、時に違和感を通して「ここに気づいて」と伝えてくれます。
Bチームは敵ではなく、私の成長を促す“愛の鏡”です。
彼らの関わりを通して、私は自分の中の思い込みやパターンに気づくことができます。
Aチームが「学びの種(形成された信念)」を蒔き、Bチームが「その種を光に当てて芽吹かせる(信念によって苦悩してる自分を知る)」。
この二つのチームの流れがあってこそ、人生というドラマは成熟し、私たちは自分をより深く理解していくのです。
お問い合わせ Contact Us
ご質問はお問い合わせフォームから
お願いいたします。
